古典にこころ惹かれるわけ

17/December/2023 in Tokyo

万葉集とか古今和歌集とか源氏物語とかを読みたいと思う気持ち。

たとえ、すらすらとは読めないってわかっていても。


外国の古い古典を読みたいとは思わない。

でも日本のものにはこころ惹かれる。

あの時代の、この国の。

この同じ国で生きていた人たちは、どう感じていたんだろうという興味。

それは2023年を生きる私の感じ方とどれだけ違っていて、どれだけ同じなんだろうという興味。

私はどれだけ彼らと違っていて、どれだけ同じなんだろうという興味。

つまり自分に対する興味。

「私」とは誰で、どんな感じ方をする人間なのだろうという謎。

それを解く手がかりが、日本の古典にあるという直感が導く。


歴史とか文化とか伝統とか目に見えないことを考えなくてもいい。

私の生まれ育ったこの場所、この日本という同じ場所に生きていた人たちなんだから、絶対なにか通じるものがあるはずだ、という直感が、確信がある。

だから古典にこころ惹かれるんだ。