具体と抽象の世界

26/April/2019 in Warsaw

*English ver

この世界は具体と抽象の2つの領域がある。私はどちらかといえば抽象の世界に生きる人間であろう。


「具体の世界」に生きる人間の特徴。

目の前のものを信じられる人間。

見たものを見たままに受け入れられる人間。


「抽象の世界」に生きる人間の特徴。

こちらは、そのまま「具体の世界の人間」の反対で、目の前のものを信じられない人間。

現実の生々しいもの(その最たる例は人間の感情)にはできるだけ触れず、適度な距離を保ち、外交的礼節をもって接している人間。

抽象の最たるもの、つまり言葉、そして数字への強い関心を寄せる人間。

何物も信じられず、絶えず猜疑にとらわれている人間。

いわば本屋の店主、つまり世界を絶えず言葉で要約していなくては安心できない人間。まだ言葉で記録されていない現実は頑なに認めまいとする人間。

生きる前に検証する人間。

あらゆるところに自分の顔(実は自分がそうであろうと検討をつけている自分の顔)を見つけ出さなくては不安に駆られる人間。