人生の固有度が増す

17/July/2025 in Kraków

*English ver

最近、他の人の話を聞くことに難しさを覚える。これは「自分」というものへの理解が深まったからだろう。

かつて私は、他の人と話をすることは自己理解を深めることと同じ・・・自分を理解するには他の人の存在が不可欠である・・・と考えていた。今もそのように考えてはいるが、しかしかつてほどの意欲を覚えないのは、「自己理解」というものがある一定のレベル、ひとつの完成系という状態になってしまったからだろう。

もちろん、私は今も「人生とは『自分を知る』ための過程であり、そして『自分を知る』ためには他の人の存在が必要」と考えており、「自分を知る」という作業は死ぬまで続いていくものであるとわかってはいるのだが。