東京

15/May/2023 in Tokyo

*English ver

ここ2ヶ月ほど、どうも日本に対する呪詛の念が高まっている。

その直接の原因は、単純に日本にいる時間が長すぎるのだろう。

昨年12月初旬にジョージアから帰国してすでに5ヶ月が経つ。

この国にいればいるほど、受け入れ難い日本人の気質、たとえば人の目をチラチラうかがう様子、過剰な繊細さ、対人恐怖症、コミュニケーション恐怖症といったものに侵され、知らず知らず自分も同じ挙動をしていることに気が付かされる。

滞在が長引くほど、こういった日本のウィルスが我が身の奥深くへと浸透してくるのを感ずる。

それと同時に、今いる場所が東京であることも、日本人に対する私の呪詛に拍車をかける大きな原因だと思われる。

世俗的な人間のもっとも集まる街。

人の目を気にしておどおどする人間のもっとも多い街。

人との接触を避ける人間がもっとも増殖する街。

過剰な広告、過剰なテクノロジー、過剰な色彩、過剰なサービス、過剰な丁寧さ、過剰な配慮、過剰な優しさ、過剰な期待、過剰な情報、過剰な孤独がもっとも蔓延している街。

日本は特に首都圏への一極集中が激しいが、それは東京と地方との差異が経済や教育といった面だけでなく、人間の気質においても大きいことを意味する。

東京以外の街に住めば私の病理も少しは和らぐことは確実であろう。