by axxxm
24/January/2023 in Tokyo
最近、高野悦子の本を読んでいるが、そこにはかなり多く、あの年頃への憧れがあることはたしかだ。
身体的に大人になる10代中盤から大学卒業まで。
人生で一番輝いているといわれる時期。
あの時代の楽しさ、喜び、興奮、希望、夢、そして果たせなかったこと。
そういうものへの憧れと後悔を、人は一生背負って生きていくのだろう。
無邪気さ、純粋さ、ナイーブさ。
実際にその年代を生きている彼ら彼女らは、たしかに肌はツヤツヤしているが、その内面は想像するほどに無邪気でも純粋でもナイーブでもなく、感情のゴミ溜めであることはわかっている。
耐えざる焦燥、不安、ためらい。
愚かさ、未熟さ。
それでも年を経ると、そういうことがすべて許しうる瑕瑾として美しく見え、さらにそういうものを失ってしまった自分はまるで彼らよりも劣った存在のように思えてしまうことも確かである。