日本人がレビューをする時

19/May/2023 in Tokyo

日本でGoogle Mapを使って最初に気がつくのは、高レビューの店が少ないことだ。

ヨーロッパにおいてはスターは普通4はあり、4.5以上あるところも決して少なくない。

むしろ星4が「普通の店」で、それを下回っている店はよほど酷いところか、「ハズレの店」に見える。

ひるがえって日本では4つ以上星があるところはむしろ珍しいくらいで、4.5近くある店を見ると、例外的に「アタリ」と見えてしまう。

こういった疑問を抱いているのは私だけかと思いきや、海外のサイトを見ると次のような意見を見つける。

I think it's because the way people use the stars differs from the west. In the west if the products is ok you give 5 stars, but in Japan if the product is ok you give it 3 stars, If the product is over the expectations, you give 4 stars and if the products is good tier then you give the 5 stars

5 stars means 100%, literally unsurpassable. So one's thinking would be like "This is literally the best book I have read...... but what if I encounter something better in the future? Give it 4 star"

私自身もいくつかのプロダクトを販売しており、そこではレビューを書かれる立場にあるので、日本人のレビューへの姿勢には関心を持たざるを得ない。

実に日本人らしいと思うのが、レビューの見出しには「オススメです」と書き、本文にも該当プロダクトのプラス点をだけを記しているにも関わらず、星が4つだけなのを見る時である。

これは特定の個人や特定のプロダクトに限った話ではなく広範囲に見られるもので、レビューにはなにひとつネガティブなことは書かれておらず、そこだけを見れば星は5つ以外に考えられないにも関わらず、なぜか4つ星、あるいは3つ星なのである。

こういうところに日本人の甘えた態度を、私はなによりも先に読み取ってしまう。

加点法ではなく減点法の日本人

思い上がった日本人

他人に期待ばかりしている日本人


・・・さて、少し前ならこういう考えで私は納得していただろう。

こういう日本人への蔑視で溜飲を下げていただろう。

しかし、しばらく同じような不平を垂れていると徐々にそれに飽きてくる。

この飽きはおそらく言葉からくるのだろう。

ある時は日本人のAという面、別の時はBという面と、不平不満の対象が変わっても、その背後の私の不満の大元、「日本人」という元凶は変わらないのだから、使う言葉もパターン化してくる。

ここ最近の私が延々と日本人の形容に「morbid」という言葉を連発しているのにこれは明らかである。

そのため、レビューへの態度に透けて見える日本人の心性に対する文章も、上述のようにマイナス面だけではなく、それを超えるなにかもっと大きな結論へと帰着させたいという気持ちを感じるのである。

それを見つけたいがために、このことを最初に英語で書くのではなく、今このように日本語で書いて探っていきたいのだが、ここまで書いたところまででは見つからなかった。