みずうみ

*English ver

キスをしながら手を、背中から肩へ、乳房から腹へ、そして下着の中へすべりこませる。

そして濡れた性器に指が触れた瞬間はいつも、湖に指先をつけたときのように感じる。

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海でも川でもなく、湖であるのは、私がロマンティックなイメージを湖に抱いているからであろう。

湖は、海や川のように、人間の生活のとなりに存在しえるものではなく、人間社会から切り離されたはるか遠くにある。

純粋を今なお保っている。

湖とは、森をいくつも超えてようやく目にすることのできる神秘に満ちた場所。

私たちの生まれ出でたる場所。

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下着のなかへすべりこませた指が湖へ触れた。

あたたかで、やわらかで、そして許された感触。

こここそ、私のすべてを受け入れてくれる場所。