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生きつづける理由

6/November/2024

齊藤元章氏を6年ぶりに拝見して思うこと

外見だけが保障する私のアイデンティティ

4/November/2024

「私は日本人である」。このアイデンティティを保障するモノ

エリザ・パレンスカ(Eliza Pareńska)の話

30/October/2024

ポーランドの有名画家、スタニスワフ・ヴィスピャンスキの絵を通して知ったエリザ・パレンスカの名と、その自殺に終わる人生について

人生と美

20/October/2024

自分のためだけに生きて、自分のためだけに死ぬっていうほど、人間は強くないんです

小さなコミュニケーション

19/September/2024

私がどれだけ救われたか、彼らが知ることはない

奇妙なほどの幸福感

17/September/2024

最近、朝、実に気分がいい

「たのしい」だけしかない

14/September/2024

つまり「平和」ということ。つまり「たのしい」ということ

最初にだけある、美

7/August/2024

昨日、カフェで話しかけた女性。そして美をあきらめること

木の下

3/August/2024

雨が降ってる、まだ

世界は美であふれている

26/July/2024

これまでも、これからも

エストニアの印象―養蜂

7/July/2024

大統領官邸前の蜂

エストニアの印象―東欧と北欧

7/July/2024

「北欧」というイメージと、その違和感

人間はこの世界を好きになるようにできている

3/July/2024

人間はこの世界のすべてが好きなんだ

詩集を読む

17/June/2024

詩集を開いて最初に気がついたのは、空白の多さ

不安は饒舌にする

2/June/2024

確証がもてず不安だから念押ししてしまう

生きていてよかった

30/May/2024

生きる歓び。作品との出会い。

芸術とロマンス

29/May/2024

芸樹 = ロマンス

本を書く理由 その3

28/May/2024

既存の本が「真実」を語っていないと思うから。そして自分の「真実」を世に問うてみたいから。

本を書く理由 その2

28/May/2024

読みたい本がないから。

本を書く理由 その1

28/May/2024

「自分の気持ちを代弁してくれた」という瞬間をできるだけ多く、できるだけ深く味わいたいから。

書く理由

28/May/2024

わからないから書く

Cloudy Day

27/May/2024

曖昧さを許す

鼻:ゼイタクな器官

25/May/2024

嗅覚。絶対性の欠如した能力。

詩が読みにくい理由

11/May/2024

詩は作者に興味がないと読みにくい。

『かなしみよ こんにちは』朝吹訳と河野訳を読んで

9/May/2024

朝吹訳は現代ではもはや読むに耐えないものである。私は河野万里子訳しか選ばない

Traffic Light

9/May/2024

Traffic lights、嫌いなんだ

点と線:作風の変遷を見るよろこび

7/May/2024

美意識。清濁まざりに混ざった混沌の奥深い色

本を読めば読むほど莫迦になり

7/May/2024

秩序によってまとめられたもの(本)と、秩序のないもの(現実)

『かなしみよ こんにちは』を読んで

4/May/2024

久しぶりに出会った、読み終わってしまうのが惜しい小説。フランソーズ・サガンの小説

ねっとり

30/April/2024

赤いくちべに、濡れていた。ねっとりと

儚い。でも永遠

2/February/2024

その気持ちを正しく受け止めてくれる人に巡り会えれば、永遠になれるんだって

はじめての悲しみ ― 9歳の薄弱

27/January/2024

あの日、雪だるまが壊されていく光景を見たあとの私は、悲しみの複雑さを知ってしまった私だった。

人生楽しいな、と感じたとき

21/January/2024

上村松園『花がたみ』、木村伊兵衛、着物の女の写真。関係ないと思っていたものが実は関係していたこと

「さあ」

29/December/2023

相手にやさしく語りかける言葉

古典にこころ惹かれるわけ

17/December/2023

「私」とは誰で、どんな感じ方をする人間なのだろうという謎の探求

旅を意義深くするもの

11/December/2023

歴史とは、目の前の対象と私とが同じ根を共有しているという確信である

差異に目を奪われる

11/December/2023

部外者は認識がやや大雑把である故に共通する要素を見つけやすいが、現地の人は個々の差異に敏感なので共通する要素で対象をくくることが難しくなる

夜に手紙を書くこと

11/December/2023

彼の人生において、その一瞬にしか感じ取れない感情を、その一瞬にしか表現できないことを形にしたもの

真実と感情

11/December/2023

とめどなく流れては去っていく、このつかみどころのないもの。感情とは、真実とは、そのようなものであろう。

日本語でしか言えないこと

31/October/2023

「ありがとう」という言葉でしか伝えられない、貴く、純粋な気持ちを思う

人に感動しすぎること

13/October/2023

私は他人をあまりに特別なものとして見てしまっているのではなかろうか

オンナの不安

25/September/2023

この言葉はいまも、なにかたまらなくエロティックなもののように頭に残っている。

みずうみ

24/September/2023

指が濡れた性器に触れた瞬間はいつも、湖に指先をつけたような感触を運んでくる。

「ねえ」と「あなた」:わたしの好きな日本の言葉

15/September/2023

「ねえ」は相手が自分の存在を感じているという前提がある時にだけ使える麗しい言葉

忘れられない。忘れたくない。

14/September/2023

私も歳を重ねて、徐々にこのグレーゾーン、いわば「感情のあわい」を自分自身の体験として、ナマナマしいものとして知り始めた

『真実だったって』

11/September/2023

「好き」という気持ちには、なにか侵しがたいもの、高貴なもの、つまり「真実」がある

魅了の深まるとき

22/August/2023

「いま、私はこの人に一歩深く魅了された」と、はっきりとこころの動きを認識できた瞬間のこと

15歳で成長が止まってしまった彼女の身体

9/August/2023

少女みたいな身体を彼女が持っていることに気がついた。

肌になじむもの

27/June/2023

日本で見かける日本人女性のファッションへの気の使い方にこそ、私の中にある女性の対する期待を満たすもの、私の肌に馴染むものがあるように感じられる

夏至

22/June/2023

夏至とは堕つることの始まりの日

中年男は太っていなければならぬ

14/June/2023

完璧でないといけないという潔癖主義と繊細さは若者のものであって、中年男には投げやりと寛容が欲しい

『完璧主義者』という若者

10/June/2023

年を重ねる中で、「すべきこと」から逸脱して「すべきではないこと」を犯す場面に何度も遭遇し、そして犯してもなにも異常は起きないばかりか

セックスと感情

8/June/2023

記憶には残るが、しかし生々しいものとしては残らない。

あこがれ ― 20年間好きな人

5/June/2023

あの人の音楽を今もまだ聴いていて、今もまだあの人のことを好きだということこそがただ唯一、この20年の人生の確かさを保証してくれているもののように思う。

こだわり

5/June/2023

美しいと感じるものだけを受け入れ、醜いと感じるものはすべて拒絶する。

ヨーロッパ人男性の恐怖(Homosexuality 2)

3/June/2023

「男の身を飾るべきものは服ではなく筋肉である」と彼らは内心ふかく確信している。

右翼であり同性愛者であること(Homosexuality 1)

3/June/2023

『三島由紀夫は右翼のナショナリストなのに、同時にゲイであるっていうのが面白いと思う』

今は亡き幻を見せられる

26/May/2023

私が映画を観る唯一の理由は、美しい女優を見るためだけである。

若い男が魅力的ではない理由

20/May/2023

なぜ若い男は恋愛にこうも簡単に盛り上がってしまうのか。

私を「日本」につなぎとめるもの

20/May/2023

「日本」や「日本人」といったもの対してねじれた感情を抱き、私自身もはや100%の日本人であるとは感じていない。

広島G7サミット

19/May/2023

ウクライナの大統領がはるばる日本に来る報に接すると、日本として大きな一線を越えた感と「引きずり込まれる」といった言葉まで浮かんでくる

日本人がレビューをする時

19/May/2023

日本でGoogle Mapを使って最初に気がつくのは、高レビューの店が少ないことだ。

東京

15/May/2023

東京への滞在が長引くほど、日本のウィルスが我が身へと深く浸透してくるのを感ずる。

まなざし

14/May/2023

「のぞき」や「盗撮」のニュースは見るたびに覚える嫌悪。この国の人間のどうしようもない精神的もろさ、 精神的未熟、精神的奇形がよく表れているからである。

写真にうつる顔を隠す異様さ

13/May/2023

日本のYouTube動画やSNSの写真を最初に気づくのは、背景に映る人や同じ写真に映っている人の顔がモザイクで消されていることだ

日本の過剰の不気味

13/May/2023

住んでいる街の図書館の入り口近くには机があり、そこには広報の知らせや市内のイベントのチラシなどが置かれている。

生々しさ

13/May/2023

同じ国の人から母語で投げかけられた言葉、そこにある不気味な生々しい手触り・・・・・、この生々しさこそ実は私がもっとも目を背けているものだった。

作品の愉しみ方

10/May/2023

『poetry』と『亡骸を・・・』。変わらないものと変わるもの・・・暗さ、悲しさ、妖しさ、美しさ・・・そう、同じ美学が流れている。

目にあまる低俗な日本語

9/May/2023

プログラミング関係の文章を読んでいて目にあまるのが低俗な日本語である。

あやめ

4/May/2023

だらり あやめ

デジャヴ

2/May/2023

この週末、立て続けに不思議な経験をした。ある本を読んでいて、そこに書かれていることが、まるで自分がかつて書いたことのように見えたのである。

女の肌を思い出させるもの

28/April/2023

ツツジに触れて

日本語と私

25/April/2023

私と日本語の関係は知らぬ間に非常にねじれてしまった。いつのまにか日本語全体が他人に対する拒絶の道具になっていたのである。

日本語で書くこと、英語で書くこと

23/April/2023

「言葉を探す」とは、違う考え方をする、違う視点で物事をながめること。これが英語では単語あるいは熟語を探す程度しかできず、日本語ほどの広さと深みが生まれない。

女の音

20/April/2023

目でもなく、鼻でもなく、耳こそが女をもっとも感じる器官なのかもしれない。

海外生活の長い人が日本語に違和感を覚える理由

18/April/2023

伊藤詩織『裸で泳ぐ』にしばし眼を通す。ひとつ興味深かったのは、筆者と日本/日本語の摩擦関係である。

日本人と『あなた』

18/April/2023

「あなた」という言葉は、日本語では非常に使いづらい。むしろ日本語では「あなた」という言葉をほぼ使わない。

耽美派と『そこから青い闇がささやき』

16/April/2023

山﨑佳代子『そこから青い闇がささやき』をここ2、3日読んでいた。

『そこから青い闇がささやき』を読んで

15/April/2023

ここ数日、山﨑佳代子の新著『ドナウ、小さな水の旅 ベオグラード発』と2003年発刊の『そこから青い闇がささやき』を読んでいた。

日本人が英語の発音を苦手とする理由

8/April/2023

日本人が英語の発音を苦手とするのは、日本語の音が単純とか音に慣れていないといったことだけでなく、「音を軽視する」という日本語の特徴のためである。

石原慎太郎の自伝を読む

28/March/2023

近日、石原慎太郎の自伝『「私」という男の生涯』を数日かけて読んでいた。

日本人の礼儀正しさ

27/March/2023

無人レジがあると、必ずそちらを選ぶ。時に意地でも無人レジを選ぶ。

奈良滞在

23/March/2023

奈良を訪れた。3泊4日のごく短い滞在だったが、この街の印象を記す。

外国に住みながら、日本人に向けて書き続ける疑問

4/March/2023

書店にて山﨑佳代子氏の新著『ドナウ、小さな水の旅 ベオグラード発』を見かける。

京都滞在

17/February/2023

2023年の1月終わりから2週間ほど滞在した京都のことを書く。

憧憬の源:二〇歳

24/January/2023

最近、高野悦子の本を読んでいるが、そこにはかなり多く、あの年頃への憧れがあることはたしかだ。

自分の見方、自分の意見、自分の思想が欲しかったころ(高野悦子『二十歳の原点 序章』)

24/January/2023

高野悦子『二十歳の原点 序章』を読んでいて、彼女が「本を読んでも文字を追っているだけと感じる」という一文が目に入る。

わたしのやりたいこと

17/January/2023

結局わたしのやりたいことって、「好きなこと」とかではなく、濃い時間を過ごしたい、ってことに過ぎない

人間は絶望からは自殺できない

17/January/2023

人間を自殺に誘うのはロマンティシズムだ。甘いRomanticism。

高野悦子「二十歳の原点」を読むからっぽの自分

16/January/2023

高野悦子の「二十歳の原点」をここ数日読んでいた。

Emotion's Purity

31/December/2022

「感情の純粋」を保つには、先を考えてはいけない。結果を考えてはいけない。

不快な街、ジョージアのトビリシ

11/December/2022

ジョージアの首都トビリシ。今回来てみてよかったら次回は長期滞在をしようと思ったが、おそらくそうはならないであろう。この街には非常に不快な要素があったからである。その点をくわしく書く。

サラエボのノマドカフェ

7/September/2022

サラエボで、パソコン作業に適したノマドカフェを紹介する。

セルビアのノマドカフェ

31/August/2022

ベオグラードで、パソコン作業に適したノマドカフェを紹介する。

推敲前後の文章の比較

30/July/2022

ここ数ヶ月、私の本の推敲作業を長々としてきた。推敲作業、あるいは編集作業において、誤字脱字を直したり、不自然な表現を改めるというのは初歩的なところで

いやらしさ

20/June/2022

日曜日の午後、ベオグラード中心部のカフェでコーヒーを飲んだあとのバスでの帰りぎわのこと

野バラ

18/June/2022

House of Flowersの周りにはバラの小さな木がいくつもあって、花を実らせていた

セルビアとロシア人

17/June/2022

セルビアにはロシアからの移住者が多い

ショッピングモールの爆破予告

14/June/2022

ベオグラードのショッピングモールの爆破予告に思ったこと

ユーゴスラビア博物館

12/June/2022

ベオグラードのユーゴスラビア博物館を訪ねた時のこと

地方にある、誰も知らない美しい寒村のような

9/June/2022

ベオグラードのゼムンはオーストリア=ハンガリー帝国の影響が色濃く、ベオグラードしないとはまったく別の景色のある街

女の美に感嘆する軽薄

20/April/2021

海外に住んでいた時分、私は何度か同性愛者だと見なされたことがある。相手は、私の服装や言動や雰囲気からそういう印象を受け取ったということだが

「東欧」という言葉

26/January/2021

芦田均の『革命前後のロシア(自由アジア社/1958年)』収録の「ウクライナからトルストイの墓へ」と「黒海周遊記」をとても興味深く読む。

肉体労働者に対する叙情的関心

9/August/2020

昨日トラムに乗っていると、上半身裸の男が車内に入ってきた。男は足が悪いのかびっこをひいており、この街のホームレスがよく持っている引き車のようなものを男も持っていた

自分の美しさを知らない薔薇

28/July/2020

生命力に満ち溢れた百合について書いて思い出したのは、この百合とは真逆の姿を示していた、昨年の初春に買った一本のバラのことである。

生きている百合

27/July/2020

黄色の百合が目に入る。そこは公園でも教会の敷地内でもなんでもない、道端である。大振りの黄色の百合が、幅3メートルほどの路地裏の小脇に咲き誇っていた。

死を想う

26/July/2020

人間というものは、死を考えて初めて、「人生」というものを始められるのではなかろうか。我々は、両親の淫交によって意味もなく生まれ落ち、そしてその発生過程の淫らさを認識できる故に

永久不滅の人種差別

6/July/2020

'Black Lives Matter'のムーブメントはあっという間に全世界に波及し、一時はもはや収拾のつかなくなった様相さえ呈していた。 現在はやや下火となったように見えるものの、先月上旬ごろの勢いは

異邦人として生き続けることへの疑問

24/May/2020

私はこれまで数カ国に住み、今も外地に身を置いている。かつては「日本国とのお付き合いは年に1度程度に限らせていただき、それ以外の時は外地に住んでいよう」と考えていたのだが

忌まわしい力学

20/May/2020

ポーランドでは、若い人の比較的多くがMaster Degree、つまり大学院修士の学位を持っている。これは基本的に学士課程が3年、修士が2年となっているので

空白の認識

2/April/2020

私が現在住んでいる国では外出禁止令が出ており、今日ですでに3週間に垂んとする。毎週この規制は厳しくなっており、今では、必需品購入以外の外出は禁止、散歩・野外での運動も禁止

隔離下の時間

1/April/2020

外出禁止という異常な状況におかれ、時間の制約がある事柄、Time sensitiveな事柄を抱えた人々はどのようにこの状況に対処しているのだろうかと思いを巡らす。来週から

白のチューリップ

25/March/2020

いくつかの後味の悪い記憶によって私はチューリップが嫌いである。また、幼年時代によく学校でチューリップを育てさせられたので、私には

ストーリー

20/March/2020

現代は「ストーリー」で溢れている。特にこれが顕著なのは仕事関連の領域で、起業家や経営者の「どうしてこの事業を始めたのか」という話題では

美しい女

11/March/2020

キエフを去る。機上の人となる。離陸前、キャビン・アテンダント(CA)から非常事態時の対処について、いつものレクチャーがある。CAが私の横に立つ。とても美しい女性CA

わたしと芸術

7/February/2020

私はあらゆる作品(往々にして「芸術作品」や「アート」と呼ばれるもの)に、クリーンなイメージを持てない。それはひとえに「作品とはその制作者の苦悶の

定住の条件

30/December/2019

数年前は、日本国とのお付き合いは年に一回程度の「里帰り」に限らせて頂き、それ以外の時は海外にいようと考えていた。しかし

死ぬと決まった人間の幸福

28/December/2019

これまで数カ国に滞在をしてきたが、ある国を去る時の解放感というのはなんとも形容しがたいものがある。これまで同じ地平で過ごしてきた周囲の人間たちを

行為と意味

28/December/2019

旅行を計画する時、いつも同じ問題にぶつかる。旅行の旅先、日程、移動手段を決められないのである。

刹那の唄、歌う

12/December/2019

自分のこれまでの生を振り返ってみると、自分は21世紀の人間のある典型例を示しているかのように感ずる。コミットメントを

具体と抽象の世界

26/April/2019

この世界は具体と抽象の2つの領域がある。私はどちらかといえば抽象の

純粋な賛辞:男が男を褒める時

24/January/2019

女性が他の女性を褒めることと、男性が男性を褒めることとの間には、その認識に対して

言葉による汚染

17/December/2018

自分の感情を言葉で表現した時に感じるあのズレはなんであろうか。

人生の不条理 ― 社会と個人の対立

21/November/2018

「人生の不条理」とは、次の2点に集約されるのではなかろうか。1-「自分の望むことが

「狭間の時代に生きている」という感覚

21/November/2018

狭間の国々といったらよいであろうか。狭間にあるということは、自らの主体性が

幸福観念

10/November/2018

ヨーロッパでの滞在が長くなってくると、私と「彼ら」とは、根本的なところで認識の差があるのではないかという

海外で長く住んでいる間の価値観の変遷

24/October/2018

海外で住み始めると、自分の想定した通りには物事が進まないことにまずは驚く。これはある意味当然で、それまでの住み慣れていた場所(=日本)を離れ、全く新しい環境に身を置けば、まずはそこの「ローカルルール」に慣れる必要がある。

心を中を打ち明けるという罠 ― Oversharing

15/October/2018

なぜ私は他の人に興味を持つのか?それは他の人の生き方や考え、物事へのアプローチの方法の中に、自分自身を見ているからだ。

豊かさと貧しさを産む偶然

29/September/2018

ウクライナはキエフを訪ね、ふと思ったのは、ある国が貧しくて、ある国が豊かというのは、不平等であると同時に、その大半が様々な偶然の結果であろうということ。

生きるということ

14/September/2018

生きるということ。自殺とか自決とか、言い方はなんであれ、自分で自分の人生に終止符を打つことに対するネガティブな印象というのは拭がたいものらしい。

「私」と「世界」とを対立構造に置く認識

21/August/2018

歳を重ねるほどに、自分の気質に合う価値観、美意識、Sense of beautyが次第に明らかになってくるのを感ずる。

第2言語の危険

13/August/2018

自分の第2言語は英語であるが、第2言語で考えたり、話したり、聞いたり、人とコミュニケートしたりする危険を時折り感じる。

人間の再生、復活、転生の忌まわしさ

9/August/2018

死んだら全て終わりだとか、死ぬまで生きることを人間の使命と考えたりするのは卑しい。人生を単に何かを為すための時間と考えることも卑しい。

無意味な生を生きる者たち

9/August/2018

6月に東海道線新幹線の車内で起きた殺人事件。その事件の詳細を知ると、単なる「殺人事件」というよりかは「猟奇殺人」という方が適切だと感じられるような凄惨な事件。

『貴方になって 狂おしくて』

9/August/2018

数ヶ月前の話ですが、アルバム『夜、カルメンの詩集』を聴きました。清春という歌手の新作アルバムです。この記事のタイトルは

なぜKazuo Ishiguroの本はつまらないのか

6/May/2018

最初に断っておくと、私はKazuo Ishiguroの本をすべて読んでいるわけでも、Kazuo Ishiguroについての知識が豊富なわけでもない。 読んだのは処女作「遠い山なみの光」と、代表作とされる「日の名残り」だけである。

思い出の重さ

12/March/2018

その昔、ある小動物をペットとして飼っていたが、彼を見ていると、その無邪気さには何かを教えられる心地がした。「今」だけを生きているような、その無邪気さ。

作品の「メッセージ」を読み解こうとする現代人の誤謬

10/March/2018

本や絵や映画や音楽といったアート作品や芸術作品を鑑賞する時、そこには必ず何らかの「メッセージ」が込められていると信じて、それを生真面目に必死に読み解こうとする人たち。

春の憂鬱

6/March/2018

まだ肌寒いものの、3月に入り、日の昇る時間は確実に早くなり、一歩一歩季節が変わりつつあるのを感ずる。日本で春を迎えるのは3年ぶりだ。

大都市に住むことの危険

4/March/2018

これまで東京、ロンドン、アムステルダムと、その国の首都、つまり一番大きい街にばかり住んできましたが

小説を読むことの危険

3/March/2018

「小説を読むことの危険」について触れる前に、その読み方について。

Sari/去り

27/February/2018

一度去った場所にはもう戻れないし、戻るべきでもない、というお話を。

日本の愛し方

20/February/2018

「ふるさとは遠きにありて思ふもの、そして悲しくうたふもの......」で始まる室生犀星の有名な詩がありますが、私が日本ついて思う時はいつもこの詩を思い出します。

宗教

19/February/2018

宗教とは、無礼を承知で噛み砕いて言うと、瞑想やヨガなのではないか、というお話です。

死を想え

15/February/2018

「メメント・モリ」というラテン語を耳にする機会は、ここ10年ほどの間に非常に増えたと思う。これもSNSの発達で、多くの個人の発言を目にする機会が増えたからだろうか。

「誠実に生きる」の意味

15/February/2018

ここ数年、「人生を誠実に生きる」ということは、究極的には「自死する」ということと同義なのではないか、という思いが自分の内からどうしても拭えない。

ロンドンの人が一番恐れていること

15/February/2018

ロンドンに住んでいた頃、知人がふと言いました。

ひとに感謝を伝えること

14/February/2018

感謝されることは嬉しい。人の喜びは人にも伝わるから。

或いはオプティミスティック

14/February/2018

若い頃はどこかネガティブで暗く、メランコリックなものに惹かれていた。

記憶とつながりの関係

14/February/2018

ある人から予期していないメッセージが来た。

人生に対する認識とは

13/February/2018

「人生に対する自分の認識が数年間変わってないこと」に疑問を感じていたと以前書きました。

人のこころへのアプローチ方法

13/February/2018

ポジティブとネガティブ。オプティミスティックとペシミスティック。

価値観が変わることについて

13/February/2018

価値観が変わるというのは、喜ばしいことでもあり、恐ろしいことでもある

読書の効用

10/February/2018

アムステルダムに住んでいた頃、「自分は全く進歩していないのではないか」という思いに囚われることが時折あった。

生きる目的の喪失と時代の価値観

9/February/2018

「自由」という考え方が多くの人(特に若者)に受け入れられ、人生の選択肢が爆発的に増える中で、自分はいつもそこに同化することができない何か、諸手を上げて賛意を示すことができない何かを感じていた。

このサイトについて

28/January/2018

忘備録として、日々思うこと、過去の想起、特にこれまでの海外生活について